2016年09月01日

プログラマから見たWindows 10~タブレット モード

おそらく、従来アプリケーションのWindows 10での動作時に一番問題となるであろうポイントが「タブレット モード」です。


Windows 10 for Desktop(デスクトップPC、ノートPC、8インチ以上のタブレット向けの、もっとも一般的なエディション)には、「タブレット モード」にワンタッチで切り替えられる機構が備わっています。

タブレット モードに切り替えると、Windows全体がタッチ操作に最適化された状態となります。具体的にはタスクバーやスタート画面のデザインがタッチ操作向けに変化するほか、メニュー類の幅が広がってタッチミスしにくくなります。現在アクティブなアプリケーションのウィンドウが全画面表示に固定となり、アクティブでないアプリケーションのウィンドウやデスクトップはすべて隠されます。
この「全画面表示に固定」というのは一番大きな特徴で、UWPアプリやWindows ストア アプリのみならず、従来のデスクトップ アプリ(CWA)に対しても適用されます。

以前のビルドでは、ウィンドウ サイズが固定(リサイズ不可)のアプリであっても強制的に全画面化されてしまい、デザインが崩れたり隠れていたコントロールが見えてしまうといった問題がありましたが、6月下旬にリリースされたビルド10158では修正され、元のウィンドウサイズで表示されるようになっていました。また、ひとつのアプリケーションが複数のウィンドウを同時に表示しているような場合についても、いずれかのウィンドウが全画面固定化されるわけではなく、それぞれのウィンドウを操作できるようになっているようです。ただし、それらの場合でも、他のアプリケーションのウィンドウを同時に見ることはできません。

タブレット モードへの変更をアプリケーション単位で許可・禁止するといったオプションは無く、ユーザーがタブレット モードへ移行することをアプリ側のプログラム上で防止することはできないようです。

ちなみに、Microsoft Surfaceのようなデバイスでは、キーボードを着脱することで自動的にタブレット モードのオンオフを行える機能も用意されています。









6月下旬リリースのビルド10158で検証したところ、互換性問題は以前のビルドよりは改善しているようで、操作不能になるといった致命的な不具合は確認されませんでしたが、場合によっては「タブレット モードでの動作は非サポートとする」などの運用面での対応が必要になるケースもありそうです。

ウェブテクノロジ製品のアプリケーションについても、タブレット モードを含むWindows 10での動作確認を入念に行い、現行製品については必要に応じて注意喚起やアップデートなどの対応を行っていく予定です。

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